金属探知機を手に森を歩いていたら、地面の下から1000年近く前のお宝が出てきた——。
そんな映画のような発見がフィンランドで話題になっています。
フィンランド南部のSysmä(シスマ)周辺で、バイキング時代にさかのぼる大量の銀貨や銀製品が発見されました。
総重量はなんと約4.5kg。
フィンランドで見つかった同時代の銀貨埋蔵物として最大規模と報じられています。
【きっかけは金属探知機】
発見したのは、金属探知機を使って探索していた人物でした。
地面から強い反応が出たため調べたところ、複数の銀製品が存在することが判明。
その後、考古学的な調査が行われました。
発見されたのは大量の銀貨を中心とする銀製品。
しかも、それらは地面にそのまま放り込まれていたわけではありませんでした。
【白樺の樹皮で作られた容器】
銀貨などは、白樺の樹皮を利用した2つの容器に分けて入れられていたとみられています。
長い年月によって容器そのものは劣化していますが、その痕跡が残されていました。
現在のような金庫やプラスチック容器が存在しない時代。
当時の人々が身近な天然素材を使って大量の銀をまとめ、地中へ隠していたと考えられます。
【なぜ大量の銀を埋めた?】
最大の謎は、「誰が、何のために埋めたのか」です。
戦乱などから財産を守るためだったのか。
商人などが一時的に財産を隠したのか。
あるいは別の理由があったのか。
大量の銀を所有していた人物が、その後取りに戻ることができなかった可能性もあります。
1000年近い時を経た現在、金属探知機によって再び地上へ姿を現した大量の銀。
考古学者による詳しい調査が進めば、当時の交易や経済、人々の暮らしについて新たなことが分かる可能性があります。
何気なく鳴った金属探知機の先に眠っていたのは、約4.5kgもの銀。
現代でも、地面のすぐ下にはまだ知られていない歴史が眠っているようです。

※画像はイメージです。


